バイオリン漫談

マグナム小林。有楽町マリオン前が彼のステージ。松脂で真っ白になったバイオリンがけなげさを物語る。バイオリンの腕前はともかく、さすがにステージに立つことに慣れていて、音にはびびりが無い。胆のすわった音がする。ネタはどこかで一度は耳にしたようなものだが、生で触れると新鮮である。引きつるように笑ってしまったですよ。
マリオン前で紫色の男を見かけたら、声をかけてあげてくださいね。声援よりも黙ってカンパのほうがよさそうですが。
Webサイトもあるんですね。フィドルを教えてくれる方を探しているようです。
その演奏は、へたくそに聞こえるのだが、わざとへたくそな演奏を演出しているようにも聞こえてくる。あの骨太な音はひょっとして只者ではないんじゃないか?と思えてくるのです。
お笑い芸人というのは、世間で思われているよりもはるかに尊い志を持った人だと思うんです。芸人さん本人がそれを自覚しているいないにかかわらず。だって、笑わせるために自分を鍛えてるんですよ。いかに笑わせるか。笑ってもらうか。それが飯のタネだから、と彼らは言ってのけてしまうんだけども。腹の底から笑ってみると、本当にすっきりする。冷笑でない笑いをもっともっと歓迎したい。